【ピアノ選び】ショパンコンクール2021、ファツィオリで初の優勝者、カワイも3人ファイナリスト。

5年に1度の大イベント「第18回ショパン国際ピアノコンクール2021」のピアノメーカーについて解説します!この記事では、コンテスタントにとって、ピアノ選びがいかに重要かをわかっていただけるのではないでしょうか。
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ショパンコンクールファイナル最終審査結果.
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ピアノメーカー

第18回ショパン国際ピアノコンクールで、1次予選~ファイナルまで採用されたピアノは以下の5つです。

  • スタインウェイ479 (Steinway & Sons)
  • スタインウェイ300 (Steinway & Sons)
  • ファツィオリ (FAZIOLI)
  • カワイ (KAWAI)
  • ヤマハ (YAMAHA)

ピアノ選びの重要性

前々回(第16回)のショパン国際ピアノコンクールでは、ユリアンナ・アヴデーエワがヤマハで優勝し、前回(第17回)もヤマハを使ったシャルル・リシャール=アムラン(カナダ)が第二位を獲得するなど、スタインウェイを猛追しているような勢いがあったヤマハでしたが、今年のショパンコンクールでは、ピアノ選び情勢が今までと大きく違うことが、以下の2つのデータからわかります。

今回の入賞者

  • 1位: ブルース・リウ (ファツィオリ)
  • 2位: 反田恭平 (スタインウェイ), アレクサンデル・ガジェヴ(カワイ)
  • 3位: マルティン・ガルシア・ガルシア(ファツィオリ)
  • 4位: 小林愛実 (スタインウェイ),ヤクブ・クシュリク (スタインウェイ)
  • 5位: レオノラ・アルメリーニ (ファツィオリ)
  • 6位: ジェイ・ジェイ・ジュン・リー・ブイ (カワイ)

ピアノ別入賞者

  • ファツィオリ: 3名
  • スタインウェイ: 3名
  • カワイ: 2名
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ショパンコンクールファイナル最終審査結果.

ピアノ別の通過者

参加者 スタインウェイ
(479 / 300)
ヤマハ ファツィオリ カワイ
1次予選 64名
(43 / 21)
9名 8名 6名
3次予選 17名 0名 3名 3名
ファイナル 6名 0名 3名 3名
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今回の各メーカー

ファツィオリ

FAZIOLI F278

fazioli

前回のファツィオリ使用者はなんと1名と非常に低迷していましたが、今年は大きく飛躍を遂げています。1次予選ではヤマハに次ぐ3位の、8名がファツィオリを選択しました。

ファツィオリの特徴
明るい音色と派手さ
ファツィオリの出身地でもあるイタリアのレオノラ・アルメリーニや、スペインのマルティン・ガルシア・ガルシアなどの個性的な明るい方に選ばれていることからもわかる通り、ファツィオリの最大の魅力は、明るい音色と派手さです。実際、今大会では入賞者で最も多いピアノになり、今大会の優勝者ブルース・リウもファツィオリを選択して見事な演奏をしました。

カワイ

Shigeru Kawai-EX

KAWAI

カワイの勢いもすごいんです。1次予選でカワイを選択したコンテスタントは6名と4つのピアノの中で最も少ないのですが、結果的に半分の3人がファイナリストに選ばれています。

カワイの特徴
優しくて温かみのある、ガラスのような音色

明るい音色と、優しくて、時にガラスのように聴こえる響きが特徴のカワイ。今大会の中で、最も響きが良いピアノだと思っています。一方鍵盤が滑りやすく、エチュードなどの滑りやすい曲が多いため、カワイを選ぶことはリスクだと感じるコンテスタントも多かったようですが、今大会はカワイを選んだ6人中3人がファイナリストに選ばれる大快挙でした。

スタインウェイ

Steinway & Sons

 

スタインウェイの特徴
品が良く華やな音色

 

スタインウェイは音がとにかく華やかで品が良い音色などが魅力で、世界中のピアノの中で最も人気なピアノです。また今大会では、製造番号の下3桁の479と300の2台のピアノが採用されました。

スタインウェイ479

音色がきれいなものの、難易度が高いピアノです。

今大会最もコンテスタントに人気だったこちらのピアノはハンブルグ製で、コンクール会場であるワルシャワ・フィルハーモニーホールが所有しています。品が良く華やな音色で高音はとてもキラキラな響き、そして低音は豊かな響きを出すことができ、さすがはスタインウェイといったピアノです。

スタインウェイ300

479と比べて音色がやや劣りますが、難易度が低いピアノです。

今大会最もコンテスタントに人気だったこちらのピアノはハンブルグ製で、ショパン研究所が所有しています。品が良く華やな音色で高音はとてもキラキラな響き、そして低音は豊かな響きを出すことができ、さすがはスタインウェイといったピアノです。

ヤマハ

YAMAHA CFX

YAMAHA

 

ヤマハの特徴
高音から低音までのダイナミック

 

前々回(第16回)のショパン国際ピアノコンクールでは、ユリアンナ・アヴデーエワがヤマハで優勝し、前回(第17回)もヤマハを使ったシャルル・リシャール=アムラン(カナダ)が第二位を獲得するなど、スタインウェイを猛追しているような勢いがあったヤマハでしたが、今年のショパンコンクールでは、1次予選こそ2番目に多く選択されたピアノでしたが、牛田智大や京増修史などを筆頭に、すべてのヤマハユーザーが2次予選で早くも敗退してしまいました。

審査員席の後ろで聴いていると、ヤマハの音色は他のピアノと違ってガンガンに鳴っているように聴こえました。それが今大会でヤマハの勢いがなかった原因かもしれません。

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